『掃除』B (aikさん作)

「真也くんな、授業中トイレ行きたいって言って抜けるのはおかしいだろ?だからあと少しで終わりって・・・」

数学教師は、職員室で真也に怒り続ける。

真也は、また尿意が強まってきた。

(・・・先生・・・おしっこ漏れちゃうよ・・・)
心の中で先生に訴えるが届くはずもない。

股間にある両手の力が強くなる。
制服のズボンが若干湿っている気がする。

脂汗をかきながら、必死に耐える。

フラフラと動く真也に、数学教師が怒鳴った。
「真也!なにフラフラしてるんだ!人の話を聞いてるのか?」

真也は、怒鳴られたのと、おしっこが限界なので涙が溢れてきた。
「せ、先生っ、おしっ・・・トイレ行かせてください」
泣きながら真也は、先生に言った。

しかし先生は、トイレにいったものだと思っているため、怒りを増した。
「またそうやって抜け出す気か!いい加減にしろよ!」
「ち、違うんです・・・僕はおしっこしてないんですっ」
「そんなわけがあるか!そんな長い時間トイレにいて、行ってないなんていわせないぞ!」
「お願いします!本当にトイレに行かせてください!」
真也は泣きながらも、強い声で訴えた。
そのとき、
ジュッ・・・ジュジュッ・・・
少しずつ、おしっこが出始めた。
真也の手を濡らすほど、出てきてしまっている。
やだ!止まってくれ!

ジュワッ、シーッ

「あっ!もうダメだぁ!」
真也はその場に座り込んだ。

ジャー、ジョワーーー、ピチャピチャピチャ・・・

とうとうすべてのおしっこをもらしてしまった。

数学教師をはじめ、周りの教員が驚き慌てて駆け寄る。

真也は大泣きし、そのまま養護教諭が保健室まで連れて行った。

着替えを済ませた真也はその後、数学教師に事情を説明でき、ものすごく謝られた。

そして3年連中は先生たちにきつく叱られたのだった。

真也の心の中では、中1でおもらしをしてしまったという深い傷が残ってしまったのである。
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