登場人物 
  学年 名前 特徴 
3年 大樹 3年で一番のチビ。翔太のため拓也への復讐を誓う。 
亮太 元キャプテン。拓也への復讐を誓う。 
昇  元サッカー部員。亮太に従う。 
正志 元サッカー部員。拓也に忠誠を誓う。 
元サッカー部員。拓也に脅される。
裕樹 元サッカー部員。拓也に脅される。 
俊介 元サッカー部員。拓也に脅される。 
亮丞  雄大の従兄弟。母はPTA会長。 
龍司 金髪の不良。鬼畜。 
2年   雄大 拓也を懲らしめるために奔走。 
拓也 全ての黒幕。 
雅人(※新登場) 雄大のクラスメートで拓也の実行部隊。
1年  翔太  1番の被害者で、さらに被害者。 
広大  翔太に付き合って、危険にさらされる。
水道屋 神奈川 雄大の父の部下。翔太と広大を助ける。
 養護教諭 西川 (※新登場) 生徒の失禁に利尿剤を疑う

まずい・・・。
本当にまずい・・・。
顔にたくさんの脂汗をかき、表情は青ざめて硬直している。

そして、ぶるりと身体を震わせて終焉の時を迎えるのであった。

「う・・・うぅ・・・・屈辱です・・・拓也・・・」
そう小さく呟いた雄大の発達途上の性器から暖かい液体がじわりとあふれ出し、身体に密着した白い下着を濡らしていく。

やがてそれはズボンの上にも染み出し、椅子の上にゆっくりと広がっていき、肢を伝って教室の床に水たまりを作っていくのだった。

いつ漏らしてもおかしくないという雰囲気を醸し出していたため、クラスメートたちはさほど驚きはしなかったが皆クスリと笑っている。

授業を中断された教師は面倒そうに舌打ちをし、保健室へ行くよう促した。

(クソ、クソ、クソッ!!!この僕が・・・何故・・・こんなことに・・・。)

雄大が俯いた表情で保健室の戸を開けると、養護教諭の西川が着替えを終えた大樹と話しているところだった。

「まあっ!あなたもなの?困ったわね・・・。
中学校の保健室にはそんなに何枚も替えの下着なんてないのよ。
すぐに買ってくるから悪いけど少し待っててくれる?」

暗い表情で雄大は西川の問いかけに返答し、西川は近くのスーパーへと走って行った。

「雄大・・・。お前まで・・・」
驚いた表情で大樹は声をかける。

雄大は用意されたタオルで性器を隠しながら、下着を履かないまま体操服に着替え、口を開いた。
「実際に自分で体験したら、こんなにも屈辱なんですね・・・大樹さん」
「これも、拓也のせいなんだよな・・・?」
「当然でしょう。でも、大樹さんに亮太先輩、昇先輩、そして僕、みんなクラスが違うというのにこんな大がかりなことがやれるなんて・・・」
「拓也は相当手下集めてるんだろうな」
「手下といっても脅迫まがいのやり方り違いありません。このようなやり方は絶対に崩壊する、いえ、崩壊させてみせますよ」

(しかし、僕までこのようなことになるということは、僕のクラスメートにまで手が及んでいるということですね。誰かが僕に利尿剤を飲ませたとしか・・・)


チャイムが鳴り終えて授業が終わった雄大のクラスでは、
数名の有志が雄大の粗相の後始末をしており、その様子を椅子に座って見つめながら心の底でほくそ笑む少年が一人いた。

(拓也に頼まれてやったけど、これは楽しいな!もっと、もっと、いろんな奴で試してみてぇ!)


ロンさん

ピピッ♪
メールの着信音が鳴り、拓也はズボンのポケットから携帯を取り出した。宛名には雅人とある。雄大のクラスメートだ。
「やったぜ、拓也!!雄大ションベン漏らした!ところでもっと利尿剤くれないか?」

それを見て拓也は心の底から喜んだ。(やった!!ついにやった!!!それにしても雅人こいつ、味をしめたな・・・。いいさ、くれてやるよ。雄大を徹底的に追い込んでやる!!)


放課後、気の沈んだ雄大が部室棟の更衣室に顔を出す。
体操服のズボンから、ユニフォームのズボンに履き替えるとき、屈辱的な下着を晒すことになる。「ごめんね、恥ずかしいでしょうけど返してもらわないといけないから」と西川が今日書き込んだばかりの「保健室」の文字が書いてある白いブリーフだ。トイレで着替えてから来ればいいものの、生真面目な副キャプテン雄大は、いつも通り更衣室で着替える。

更衣室で着替えている1年生たちが目を丸くしてその様子を見ている。驚きはしても、雄大の目の前で大きな反応を示すものはいない。

しかし、その静寂を遮るかのようにわざとらしく声をかけたのは他でもない拓也だった。
「ん〜?雄大お前パンツになんか書いてね?まさかお前いい年してパンツに名前書いてんの??サッカー部の2年でブリーフ穿いてるのもお前くらいなのに・・・ちょっと見せてくれよw」
拓也が雄大の上のユニフォームを捲り上げようとすると、雄大は睨みつけながら拓也の手をはねのけた。

「おいおい、そんな怒らなくてもいいじゃん。俺そんなにひどいことした??」
更衣室では数人の1年生部員たちが不安そうに二人を見つめている。
生気のない表情で雄大は口をひらき、拓也にだけ微かに聞こえるような声で小さく呟いた。

「拓也・・・。僕は絶対にお前は許サナイ・・・。もう容赦はしない・・・。二度と学校にこれないようにしてやるから、オボエテイロ・・・」

そう言い残し雄大はグラウンドへと出て行った。

「も〜そんな怒らなくてもいいじゃんねえ」
拓也はとぼけるように1年生たちに向かって言った。
だが、心の底ではさらなる対抗心が沸き上がっていた。

「クク・・・上等だよ。俺を倒せると思うなよ、雄大。こっちも徹底的に暴れてやる。なあ、、、雅人?」

dsさん

雄大と拓也の対立が顕著になった同時刻、職員室では翔太と広大の監禁事件への対応に追われていた。

「はい、ですから学校としても十分注意を喚起しますので、、、」
「その件につきましては警察の方にもしっかりと捜査していただいておりますので」

事件から二日たったが電話はやまなかった。

教師A「あーもう何なんだ一体!サッカー部は問題起こしすぎだろう!!」
教師B「西川先生、今日二人も生徒が粗相したんですって?それもどちらもサッカー部だっていうじゃないですか」
西川「そうですね。しかもあの様子は普通の失禁とは様子が違います」
教師B「と、いうと?」
西川「あれは、ただの尿ではありません。ほぼ完全な水に近いものです。
彼らの尿はあまりに無色無臭でした。しかも、二人とも失禁する前に授業中に一度トイレに行っている。
それであの大量の失禁は通常はあり得ません。これは、、、利尿剤が使われた可能性が極めて高いです」
教師A「利尿剤?だれがそんなもの・・・」
西川「分かりません。ですが、一昨日の監禁事件に続いての今日です。
サッカー部にはしっかりと目を見張っておいた方がいいかも」
教師B「そもそも何で普通に部活動をさせてるんだ。この学校は危機意識がなさすぎですよ」
教師A「その失禁した2年の担任もトイレに行かせなかったんでしょう?トイレが壊れているというのに。
これ以上何か問題が起きれば、保護者からの電話じゃ済まなくなりますよ!」



部活動が終わった後、拓也は雅人に沢山の利尿剤を渡した。
「あんまり遊び過ぎんなよ、怪しまれない程度にな」
「わかったよ、うまくやるよー」

この雅人、拓也の友人ではあるがサッカー部ではなかった。
ゆえにサッカー部の対立とも無縁。ただ、純粋にお漏らしに対する好奇心が強い変態であった。
(これを、給食の大食缶に投入したらどうなるかなあ・・・。クラス全員のおもらしが見れるかもね・・・。)

れいたさん

雅人は家に帰ると、利尿剤を水に溶かし、自らそれを飲みほした。
「うーん、分量的にはこんなものか?強すぎたら流石に大問題になりそうだし、味でばれるかもしれないしなあ。
でも薄めすぎて効果なかったら最悪だし・・・う、来た来た!」

「あ、あ、あ、もうダメ、僕出ちゃうのー」
チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・・。
変態的なあえぎ声を上げながら雅人はもう使っていない薄い生地のパジャマにわざと失禁していった。
お漏らしに対する興味の強さは、バスの事件の主犯格の3年生たちよりも上であった。

「はあ・・・気持ちいい。。。最高の快感だよ、お漏らしは」
恍惚した表情で独り言を呟く。

「でもなー、流石にまた俺のクラスでお漏らしが起きたら疑われるかもなー。
できれば可愛い子のお漏らしが見たいけど、うちのクラスで可愛いって言ったら雄大くらいだしなー。
性格的にあいつはもう用心して無理だろきっと。うーん、何とか他のクラスの給食に混ぜれないかなー?
でも他のクラスだと漏らす瞬間見れないし・・・。いや、もうすぐ体育大会の合同練習始まるからそこでなら見れるかも!
なんとか見たいものだねー・・・」

濡れたパジャマをさすりながら、雅人は誰にいつどうお漏らしさせるかをあれこれと考え続けていた。

「やっぱり可愛い子が多いのは一年生だよなー。よし、なんとか見計らって給食室に忍び込んで1年生の給食に入れてやろう!」
ロンさん

時刻は遡ること数時間前、亮太と大樹はともに下校していた。

大樹の左手にはまだ濡れたままの"おみやげ"が入ったスーパーのビニール袋がぶら下げられていた。

「落ち込むことないからな、大樹。からかう奴がいても俺がちゃんと守ってやるから」
「うん・・・ありがと」
「大樹、、、俺はどうすべきなんだろう?俺は・・・自分の無力さが悔しい。翔太に広大、雄大、それにお前まで・・・。元部長として、俺はどうすれば皆を守れる?」
「・・・。そんなこと、分かんないよ。でも、あのバスのことは俺達3年全員の責任だもん。亮太ひとりが責任を感じる必要はないよ」
「大樹・・・」

「亮太はさ、頭いいんだから余計なこと考えないで受験に専念しなよ。俺はこのくらい大丈夫だからさ。それに、誰が変なもの飲ませたかなんて、予測ついてるんでしょ?」
「薫たちか・・・」
「うん。恐らくね。そして多分、これだけじゃ済まないよ。きっとまだ、続く」
「ああ、あの3人は加減ってもんを知らないからな。これで味を占めてまだやってくるだろうな」
「そうだけど、俺が言いたいのはそうじゃないよ。あいつらのバックには確実に拓也がいる。拓也の最大のターゲットは、亮太だよ」
「・・・だろうな」
「でも拓也は、暴走しすぎてる。雄大との確執もきっと治らない。だとしたら、あいつはこれからもずっと・・・バカなことを続けるに決まってる」
「翔太を守りたい、か?」
亮太の問いに大樹はコクリと頷く。
「正直、何がどうなってるのかよくわかんないけどさ、翔太たちを連れ去ったやつは絶対に許せないんだ。俺は、後輩たちが大好きだからさ」
「・・・俺もだよ」

「ふーん、、、良い先輩じゃねえかてめーら。」
その声と共に突然後ろから何者かが二人の肩を鷲掴みにした。
振り向くとともにその顔を見て、亮太と大樹は衝撃を受けた。
そこに立っていたのは、学校一の問題児・龍司であった。

「何がどうなってるか、教えてやろーか?」

kouさん

「龍司・・・」
「よう、亮太。喋んのは久しぶりだな〜。えーと、このチビ名前なんだっけ?今日ションベン漏らして泣いてたやつだよな?」
「おい、龍司!!」
「いいんだ、亮太。大樹だよ、龍司くん」
大柄でヤンキー然とした龍司に、大樹は少し怯えながら答える。

「おめえ、ションベン漏らして悔しいだろ?復讐してみたくねえか?」
「復讐って・・・誰に?」
大樹が子供のような喋り方で聴き返す。

「とぼけてんじゃねーよ。お前らの部の2年の拓也だよ。あいつのせいで漏らしたんだろ?」
「待て龍司、何でお前がそれを知ってるんだ?」
「亮太、俺が薫たちとつるんでたのは知ってんだろ?」
「ああ、そうだったな。それで拓也とも知り合ったのか?」
「まあそういうことだ」

続けて龍司が喋る。
「で、お前らさっき喋ってたろ?1年が監禁されたのがどーのって」
「そういえば俺のオンナが言ってたぞ。あの日お前をあの周辺で見たって」
「ああ、あの実行犯はこの俺だからなあ!」

大樹がわなわなと身体を震わせて怒りをあらわにする。
だが、先に行動したのは亮太だった。
龍司の胸ぐらを掴み怒声を上げる。

「ふざけんじゃねえぞ!自分が何をしたかわかってんのか龍司!!」
「あぁ?んだゴルァ!?キレてんじゃねえぞ!そういう正義感ぶってんのがうぜーんだよてめぇは!!」
そう言い終えると同時に、龍司はおもいきり亮太の目尻のあたりに鋭い拳を振り落とした。

「ッッッ・・・!!!」
地面に叩きつけられアスファルトに背中をこする亮太。
「亮太!!」
すぐさま大樹は亮太に駆け寄る。

「人の話は最後まで聞けよ。たしかにあの実行犯の一人は俺だ。だが計画したのはおめーらサッカー部の薫と裕樹と俊介の3人だ」
「なっ・・・!!」
「あいつらが変態だってんのは知ってんだろ?ちっこい男のションベン漏らすところが大好きらしいじゃねーか。今日だってどうせそこのガキのこと思い出してシコシコやるんだろーぜ」

「・・・!」
自分をおかずにされることを想像して大樹は寒気を感じた。

「で、そのことを知った拓也があいつらに脅しをかけて手玉にとって、今日おめーに漏らさせたってわけだ」
「・・・・・!」
「なんでお前がそんなことを知ってんだよ龍司!」
「いちいちでけー声出してんじゃねーよウザってーな。俺が薫たちに協力したのは金がもらえるから、拓也に全て告げたのも金がもらえるからだ」

「・・・そんなことのためにあんたは翔太たちに暴行したっていうのか・・・?」
龍司に怯えてばかりだった大樹が遂に龍司に反抗的な姿勢を見せる。

「そんなこと?俺には金が全てだけどなあ?だが、拓也の野郎、もう俺の出番はなさそうだって言いやがったんだ。なら俺の方もあいつはもう用済みだ。金にならねえ奴はいらねえ。ましてや俺が2年のガキに使われるなんて屈辱でしかねーからな。だから、俺があいつを潰してやる。で、お前らは俺に金を払う。どうだ?」

龍司の提案に、亮太と大樹は顔を見合わせた。


猫ひろきさん




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